キン肉マン
当記事ではゆでたまごによる漫画作品、『キン肉マン』(キンにくマン)を原作としたアニメ作品について解説する。
本作は東映動画(現東映アニメーション)が製作し、1983年と1991年の2度日本テレビ系列でテレビアニメ化され、TVスペシャルも1回放映、劇場版も7作公開された。また登場する超人レスラーの一人ひとりにオリジナルのテーマソングが作られ、アニメにおけるいわゆる「キャラクターソング」のはしり的存在となった。
* 原作では中盤からシリアス路線へと変更し、ギャグ要素はほとんど無くなったが、作者の要望により最後までギャグ要素が描かれ続けた(キン肉星王位争奪編の中盤以降はシリアスな要素が中心だったが)。
* 超人の態度や口調が原作より改められており、キン肉マンやテリーマン達の一人称は「私」になっている(興奮やプライベートの時は「オレ」になることもある)。また初期のラーメンマンはかなりコミカルな口調になっていた。
* 超人の色が原作と違う。例えばロビンマスクは原作だと銀の鎧に人間と同じ肌だが、アニメでは青い鎧と肌(アンダーシャツ)をしており、逆にアシュラマンは原作では青い肌だが、アニメでは人間に近い肌色である。これはテレビでの見栄えを良くする為の配慮であり、近年のフィギュアやコンピュータゲーム等では、何人かの超人はアニメ版と原作版の2種類のカラーリングが割り当てられている。
* 超人の容姿が違う。ベンキマン(アニメではベンキーマン)の頭部が蛇口になっていたり、7人の悪魔超人の一人ステカセキングがアニメ版ではより凶悪な超人らしいデザインに変更されている。
* 原作ではアナウンサーは中盤あたりから実況セリフのみ出ていたが、アニメ版ではずっと顔を出し続けていた。さらにアニメでは、解説者もタザハマから中野さんに差し替えられており、その中野さんとコントを演じたほどである。時にミートやマリにアナウンサー席を取られるといったシーンも存在。特に「七人の悪魔超人編」でのアイドル超人対悪魔超人の試合では、大王やナチグロンらが各会場に散り、それぞれアナウンサー役をこなしていた。
* 残虐シーン(流血、体の一部分が切れる等)の描写を避けている。
* アニメ版ではキン肉マンの恋人は二階堂マリで、原作のヒロイン役のビビンバが登場しない(劇場版、キン肉星王位争奪編には登場)。
* 名前の違い
o アブドーラ→アブドドーラ、ビューティー・ローデス→ビューティー・ロローデス、ウルフマン→リキシマンなど。これは実在の人物(プロレスラー等)の名前をもじったものが多いためだと言われている。
o キンターマン→クンターマン(タンキーマンとも)、ベンキマン→ベンキーマン と、子供に対しての衛生観念から、名前が変更されている超人もいる。
o また、肉のカーテン→キン肉ガード、ベアークロー返し→スクランブル・ソフト返し、アパッチの雄叫び→野生の雄叫び(王位編のみ)など、技の名称も一部異なっている。他に、キン肉ビームは原作では足を交差して発射されていたが、アニメでは額の辺りから発射されている等の変更点がある。
* 変更されたことにより矛盾が生じてしまった物がある。例として、キン肉マンがアトランティスとステカセキングに対し、アニメではキン肉バスターを使っていないにも関わらず、バッファローマンがキン肉バスターを破っている。
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