NHKにようこそ!
『NHKにようこそ!』は、滝本竜彦の小説。ウェブサイト「Boiled Eggs Online」に、2001年1月29日から4月16日まで連載。2002年1月、角川書店刊。
大学を中退した引きこもりの青年と、それを救うことが目的という少女を軸に、引きこもりの葛藤する姿を誇張ながらも描いた作品。『月刊少年エース』連載で大岩ケンヂ作画で漫画化、2006年にはアニメ化された。
作品の題名である「NHK」とは、公共放送である日本放送協会(Nippon Hoso Kyokai)の略ではなく、日本ひきこもり協会(Nihon Hikikomori Kyokai)の略である(主人公佐藤達広などの言動によって変わることがある)。作者の滝本竜彦も同じく引きこもりであり、これが元で大学を中退。主人公の設定は作者を反映しており、このほか脱法ドラッグなど、ほぼ同じである。
『月刊少年エース』2月号から、大岩ケンヂによって漫画化された。読者アンケートでは常に上位で高い人気を保っていた。最初は原作小説を丁寧に漫画化していたが、次第に全く違うストーリーになっていく。
そして、2006年夏からアニメが放送された。タイトルは「N・H・Kにようこそ!」とアルファベット部分を中黒で区切って表記されている。理由はNHK(日本放送協会)に配慮したものであり、後述の「テレビCMなど」も参照。こちらは、前半は漫画版を、終盤は原作小説をベースにしている。
2006年12月15日にはそのNHKで放送されている『ビジネス未来人』にて本作品および作者が取り上げられたのは特筆すべきことである。また、2007年12月1日の『日めくりタイムトラベル』でも作者がスタジオ出演とリポートを担当し、「日本ひきこもり協会を略してNHK」と紹介された。
2006年9月15日より「BEWE」にて、オフィシャルサポータズクラブ「日本ひ○こ○り協会 BEWE支部」が開始されている。
大学を中退して4年目の佐藤達広は、ひきこもりとなっていた。佐藤は、自分が大学を辞め、無職でひきこもりであることなど全てが、謎の巨大組織の陰謀であるとし、その組織の名はNHK(日本ひきこもり協会)であるとの妄想を抱く。
そんな矢先、中原岬と名乗る謎の美少女が現れた。彼女は、佐藤をひきこもりから救出すべく「プロジェクト」を遂行することを宣言。その「プロジェクト」の目的が不明のまま、岬による佐藤のカウンセリングが始まる。
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