2008年6月17日火曜日

MASTERキートン

『MASTERキートン』は、勝鹿北星・浦沢直樹著の漫画作品。1988年から1994年にかけて小学館「ビッグコミックオリジナル」に連載。単行本はビッグコミックスから全18巻。後にアニメ化もされている。タイトルは喜劇俳優バスター・キートンのもじりと思われる。


ロイズの保険調査員(オプ)である平賀・キートン・太一は、オックスフォード大学を卒業した考古学者であると同時に、元SAS(英国特殊空挺部隊・対テロ活動で知られる)のサバイバル教官でもある。フォークランド紛争や在英イラン大使館人質事件ではSAS隊員として活躍したとされる。父は日本人(父・太平は動物学者)、母はイギリス人。オックスフォード大学時代に日本人女性と学生結婚し、一女をもうけたが、離婚。別れた妻は数学者として大学教員を勤めている。本人は考古学の道を進みたいと思っているが、職もままならない。発掘費用のために調査員を続けるが、過去の経歴からいろいろな依頼が舞い込み、数々の危険な目にも遭ってしまう。

冷戦前後の社会情勢、考古学、そして太一をめぐる人々のドラマが絡み合った秀作。

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