2008年6月17日火曜日

ジパング

『ジパング』は、かわぐちかいじ作の漫画。2000年から講談社のモーニングで連載されている。

2002年には第26回講談社漫画賞を受賞。また2004年10月7日から、漫画を原作としたアニメがTBS系で放送開始されたが、全26話・漫画のストーリー途中で放送を終了した。

西暦200X年の6月[1]。日米新ガイドラインの下で海上自衛隊の自衛艦隊が海外派遣でエクアドルへ向かう途中、その中のイージス艦みらいがミッドウェー沖合で突如嵐に巻き込まれ落雷を受ける。その直後からレーダーからの僚艦喪失や故障していないにも関わらず衛星通信が不能になったり、雪が降るなどの不可思議な現象に直面し、さらに戦艦大和以下大日本帝国海軍連合艦隊に遭遇。ミッドウェー海戦直前の1942年6月4日の太平洋上にタイムスリップした事に気づく。そこで帝国海軍通信参謀、草加拓海少佐を救助し、彼に未来世界の情報を公開したことから、みらいは徐々に変化してゆく歴史の流れに巻き込まれてゆく……。

「みらい」及び「ゆきなみ」型は架空のイージス艦であり、シリーズ連載前、まだ艦名や完成予想図が発表されておらず「7700トン型イージス護衛艦」と呼ばれていた現あたご型護衛艦を、かわぐちかいじが自分なりに想像して描いたものである。デザイン的には、実在する海上自衛隊のイージス艦こんごう型を元に、ラファイエット級フリゲートの内火艇格納庫とむらさめ型護衛艦のヘリ運用施設を継ぎ合わせ、若干のアレンジを加えたものといってよい。それ故、基準排水量以外の艦容は我々の知っている実在の「あたご」とはかなり異なる。これは、かわぐちの前作『沈黙の艦隊』で、艦容が未発表だったシーウルフ級原子力潜水艦の想像図として原子力潜水艦「やまと」や「アレキサンダー」「キング」が描かれた例と同様である。

1番艦「DDH-180ゆきなみ」は、本型中唯一艦名がたかなみ型護衛艦準拠の海象名となっている(理由は明らかでない)が、2番艦以降は史実のイージス護衛艦と同様山岳名に命名基準が改正された。原作には第1護衛隊群旗艦として登場するがアニメにはセリフ上で名前しか登場しない。

2番艦「DDH-181あすか」は、史実では旧帝国海軍の砲艦「飛鳥」、現海上自衛隊試験艦 あすかに採用されている艦名である。原作コミックには姿が登場しないが、アニメでは、第1話冒頭で米海軍空母戦闘群との共同演習にむらさめ型護衛艦3隻と共に参加している様子が見られる。

3番艦「DDH-182みらい」は本作品の主人公であり、史実ではその艦名が原子力船「むつ」を改装した海洋地球研究船の船名に見ることができる。

劇中にはこの他、「みらい」の僚艦の「新鋭イージス艦」として「はるか」が登場するが、これが同型のゆきなみ型4番艦DDH-183のことであるのか、それとも姿の似た別型であるのかは明らかでない。

以下は単行本二巻巻末に掲載されていたものである。

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