さよなら絶望先生
『さよなら絶望先生』(さよならぜつぼうせんせい)は、「週刊少年マガジン」で2005年22・23合併号から連載中の久米田康治によるギャグ漫画作品とそれを原作とするアニメ作品。単行本は2008年6月現在、第十三集(13巻)まで発刊中。2007年(平成19年)度(第31回)講談社漫画賞少年部門受賞。
桜の咲き誇る4月、希望に胸を膨らませた何事もポジティブにしか取れない少女・風浦可符香は、自殺しようとする何事もネガティブにしか取れない青年・糸色望と出会う。出会ってはいけない2人であったが、何と糸色望は風浦可符香の高校の学級担任であった。
ひきこもり少女、ストーカー少女、被DV疑惑少女、人格バイリンガル少女、超几帳面少女、難民少女など一癖も二癖もある絶望的な生徒が在籍する2年へ組では毎回様々なことが起こる。
数話を除いてほぼ1話完結式。時事ネタ、自虐ネタ、作者の知識などを使って、特定のキーワードや事柄に焦点を当てたギャグを展開する。伏字なども多用し、分かる人には分かるネタやパロディを盛り込んでいる。ストーリーギャグとしての形式は一応とっているが、ページ漫画のスタイルを使ったツッコミ系コラムというノリが強い。なお毎話のサブタイトルは概ね文学作品のタイトルやその中の一節のパロディである。
時事ネタや自虐ネタを中心とするこの作風は前作『かってに改蔵』から続くものであり、主人公の口癖「絶望した!」も前作のヒロイン名取羽美の台詞である[1]。しかし前作に比べればマニア向けあるいは強烈な毒気のあるネタ・ギャグ・パロディ(特に他の漫画家や漫画作品をいじるネタや下ネタ)は抑え気味になっており、若干一般向け・社会派になっている。舞台も、前作と同様男女共学の高校であるものの、男子生徒の登場人数や頻度は極端に少なく、個性の強い女子生徒キャラが増えている。なお女子生徒の外見の描き分けはほとんどが髪型である[2]。そのほか、過去作品のキャラが背景などで登場すること、「ズガンボン」「どよんど」「ぶんばぶんば」「めるめる」など独特の音喩を多用すること、ページ4段ブチ抜き画法(大胆にコマをぶち抜いてキャラを描く手法)、などの作風が過去作品から引き継がれている。久米田康治#作風も参照。
久米田作品では賞やアニメ化に縁がないことをよく自虐ネタにしていた。本作で講談社漫画賞受賞やアニメ化は達成されたが、賞やアニメ化についてのネタは現在も度々登場する。またアニメ化後、その影響を受けて画風などに変化も見られる[3]。
朝日新聞[4]や週刊文春[5]、SPA!、読売新聞等で作風が紹介されたことがある。
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