2008年6月17日火曜日

サザエさん

放送は1969年10月5日から、『忍風カムイ外伝』の後番組としてフジテレビで始まり、同局系列のアニメの長寿番組、そして平均視聴率が20%前後という非常に高い部類に属する国民的な番組として現在も続いている。

週1回の固定放送枠を持つアニメ番組では世界一の長寿番組とも言われる。第1回放送の「75点の天才!」ともう1本は、1992年7月19日に放送したFNSの日「平成教育テレビ」内の“サザエさんスペシャル”で「びっくりサザエさん」に連動してごく一部が紹介された。

基本放送枠は毎週日曜日の18:30~19:00(以下JST)。当初は東芝の単独提供番組だったが、1998年11月から同社が単独提供からメインスポンサーに縮小したため、複数社による提供となっている。また、2005年10月2日放送分からハイビジョン制作に移行した。

レギュラー放送の他に、1975年4月1日から火曜日19:00~19:30にオープニング・エンディングを新規に制作した再放送『まんが名作劇場 サザエさん』(ネット局ごとにスポンサーは異なる)も存在した(ただし火曜ワイドスペシャルが2時間に拡大された場合やプロ野球等のスポーツ中継の場合は休止となっていた)。そちらは1997年11月18日の放送で打ち切られている。『まんが名作劇場』が突然打ち切りとなった理由は、長谷川町子美術館等が再放送のための契約を拒んだため終了せざるを得なくなったとする見方が一般的だが、他にもテレビ朝日の「ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャーこれができたら100万円」に視聴率を奪われたことも理由の一つとされている。結果的に22年8ヶ月間再放送をしたことになる。また、関西テレビなど一部地域では一足先に1996年3月で放送を終了した。理由は以前に同じ町子原作の『いじわるばあさん』(アニメ版)の放送に伴い、この時間帯をローカル枠に変更したためだった。なお、再放送の第1回は上記の第1回の放送とは異なっていた。

アニメの製作は主にエイケン(旧TCJ) 。当初は宣弘社(現アド・ギア、宣弘企画)と共同で制作していた。

最高視聴率は1979年9月16日放送の39.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。前述の調査でのアニメ番組の視聴率ランキングでは2006年現在、1971年に初めて年間1位を獲得して以来1981年と1990年を除きすべて年間1位を獲得している。

放送初期はドタバタ調のギャグアニメであり、それが原作ファンから不評だったため、1975年頃に現在のホームドラマ路線に転換する。また、放送当初は登場人物の顔が原作と同じだったが、年月が流れていくにつれて現在の顔になっていった。

1987年以降、夏休みにはFNSの日内で著名タレントがゲスト出演するのが定番となっている。

現在、作品中には携帯電話が登場しているが、磯野家の電話は黒電話のままである。また外部からの電話も専ら公衆電話である。なお、この黒い電話機は、呼び出しベルに合わせて稲妻状の線を発して震えながら受話器の部分が飛び上がるという表現がなされている。白物家電に関しては各回の放送時点で最新式が使われていると思しき描写が見られる。現在磯野家で使われている家電製品の多くは1980年代前半頃の東芝製品が描かれている。

また、今まで日本で行われた万博には家族全員で行っていたが、愛知万博には行かなかった。ただし、2005年4~9月期のオープニングではサザエさんが訪問している。作品中には単独スポンサーであった東芝(1990年の国際花と緑の博覧会は三井グループとの合同)のパビリオンが必ず登場している。

現在放送中のアニメでは珍しくモノラル放送(2006年4月まで、2007年4月以降は唯一。FNSの日放送分については、1997年からステレオ放送になった。フジテレビの地上デジタル放送ではモノラル音声ながらステレオ信号で送出している)であると共に、CMやスペシャルの一部を除いて唯一セル画を制作に使用している作品である。CMやオープニングおよびエンディングアニメについては特番などの特別版を中心にデジタルで制作され始め、2005年10月以降はOP・ED・次回予告のバンク部分がデジタル制作に切り替わった。

人気脚本家の三谷幸喜が最初に執筆したストーリー性のある脚本が本作である。三谷は、計4本の脚本を書き、その1つ「兄思い 妹思い」(作品No.2456、昭和60年放送)は、2005年7月24日放送25時間テレビで再放送された。

現在、フジテレビのサザエさんの公式ページには、他のアニメと違い、サザエ等のキャラクターを使った画像や動画が一切公開されていない。詳細はこちらを参照。

放送開始から現在に至るまで、VHSやDVDといった映像メディアソフトとして発売されたことは一度も無く、海外への輸出もされていない。

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