2008年6月17日火曜日

うる星やつら

『うる星やつら』(うるせいやつら)は高橋留美子によって「週刊少年サンデー (以下「少年サンデー」)」において1978年から1987年にかけて連載されたSF・恋愛・ギャグ漫画、およびそのアニメ化作品。

単行本は少年サンデーコミックスより全34巻。1989年から1990年にはワイド版が全15巻、1998年から1999年にかけては文庫版が全18巻で発売されている。また、2006年11月から単行本の新装版が毎月2巻づつ出ている。

第26回(1980年度)小学館漫画賞受賞作品。

浮気者の諸星あたると、彼を愛する一途な宇宙人のラムを中心に、東京の練馬区にあるとされる架空の町、友引町や宇宙や異次元などを舞台にしたラブコメディ。その内容の斬新さと魅力的なキャラクターは1980年代のみならず以降の漫画界とアニメ界に多大な影響を及ぼした。

1978年に短期集中連載作品として「少年サンデー」に初掲載され、好評であったため1979年に月刊連載化・不定期連載化された。そして1980年に「少年サンデー」にて本格的週刊連載となり(ちなみに第1回の本格連載は面堂終太郎登場話である「トラブルは舞い降りた!!」)、あだち充の『タッチ』と共に当時の「少年サンデー」を支える二本柱となった。その絶大な人気から、テレビアニメ化・アニメ映画化もされ(後述)、単行本34巻(全366話)に及ぶ長期連載作品となった(最終話時点では『がんばれ元気』を上回り、「少年サンデー」史上最長巻数)。当時高橋はまだ大学生であった為、約20-30Pの作品を数カ月おきに連載していた。大学を卒業すると同時に週刊連載にシフト。一週およそ16Pの連載が続けられた。

定期連載時は恋愛要素は皆無で、ドタバタやSFをメインにしたギャグ要素が非常に強かったが、週刊連載になり話が進むにつれて恋愛をメインに、ギャグをサブにした雰囲気(いわゆるラブコメ)の作風に変化させてゆき、高橋留美子の持ち味の奇想天外なキャラクターなどはあまり出てこなくなった。定期連載時や、読み切り作品(たとえば『ザ・超女』)のようなギャグ要素の強い作風は、一部がのちの『らんま1/2』に引き継がれていった。もちろんどちらの作風にも一定のファンが存在する。

物語のほとんどが一話完結型。登場人物は基本的に成長(進学・卒業など)せず、あたるやラムたちは友引高校2年生(開始当初は1年生)のままでいる。ただし正月、節分、七夕、クリスマスなどのいわゆる年中行事は、連載の掲載時期にあわせて毎年行われている。

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム

コミック・アニメランキング