アルプスの少女ハイジ
『アルプスの少女ハイジ』(アルプスのしょうじょハイジ)はヨハンナ・シュピリ[1]の同名の小説『アルプスの少女ハイジ』を原作として1974年(1月6日〜12月29日)に放送されたズイヨー映像のテレビアニメ作品。全52話。 原作のタイトルはHeidis Lehr- und Wanderjahre(ハイジの修業時代と遍歴時代:1880年)及びHeidi kann brauchen, was es gelernt hat(ハイジは習ったことを使うことができる:1881年)。
児童文学的な作品で、スイスでの生活や動物の動きなどディテール細かくアニメで表現している。この作品のために、スタッフはテレビアニメ史上初といわれる海外現地調査(ロケーション・ハンティング)を行った。期間は約3週間と言われている。この海外現地調査には、高畑勲、宮崎駿、小田部羊一らが参加しており、その成果はリアリティの高い作品作りに生かされた。同作品は後にヨーロッパで放送されたが、誰一人として日本人が製作した作品だったとは信じなかったエピソードは有名である。美術担当の井岡雅宏はこの調査には参加しておらず、製作には相当苦労したという。この作品が好評を博した事で、以後の世界名作劇場では制作前の海外現地調査が踏襲されることになる。
製作は瑞鷹エンタープライズ(当時)の子会社、「ズイヨー映像」である。そのため本作は、「日本アニメーション」の世界名作劇場と呼ばれる作品群に属していない。しかし、「日本アニメーション」は「ズイヨー映像」から設備とスタッフを引き継いでいるため、実質的な製作現場は共通である。
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