あたしんち
読売新聞の日曜版に1994年6月から連載されている。毎週連載だが、2002年1月から2006年3 月までは隔週連載だった。高校生の「あたし(みかん)」の家族を中心に繰り広げられる(初期はあたし(みかん)の視点から描かれていたが、最近は各話ごとの主人公的な立花家の人物の日常が描かれるようになった)日常的な出来事(特に、お母さんの強い個性に起因する「あたし」との衝突)をユーモラスに描き、幅広い世代の読者に好評を博した。1995年にメディアファクトリーから単行本の出版を開始。1996年には文藝春秋漫画賞を受賞。2002年アニメ化、2003年アニメ映画化。
基本的に、各話は等しい大きさの長方形23コマで構成される。コマは4コマ漫画を並べたように配置されるが、起承転結を繰り返すわけではなく23コマ全体で一つの挿話となる。描線は極めてシンプルで、4色刷りの紙面を生かした暖色系の中間色で彩色される。登場人物は2頭身強にデフォルメされた姿で描かれ、喜怒哀楽の感情表現が豊か。
一家は、湯上りで時々、全裸ばかりという無口で無関心な父、半魚人のような顔をしておりいつも歌を歌っていて性格がいいかげんでケチな母、地味で平凡・少しドジな高校生のあたし(みかん)、シャイで恋などには疎いが一家の中で一番しっかりとした性格をしている中学生の弟ユズヒコ(通称:ユズ)の核家族構成。他にもそれぞれ違ったアクセントを持つたくさんのキャラクターたちが活き活きと描かれている。 なお、テレビアニメの中でこの一家は西東京市田無の在住・3LDKの5階建てマンションに居住という設定となっており、最寄り駅である田無駅をはじめ、西武新宿線や西武バス、関東バス、西東京市のコミュニティバスはなバスなどが作中でも忠実に再現されている(ちなみに始めに書かれた1994年当時はまだ田無駅は旧駅舎であった)。
テレビアニメ化の案は以前から挙がっていたそうだが、原作が読売新聞で連載されていたのに対し、諸事情により制作局が日本テレビまたは読売テレビとならず、朝日新聞の資本であるテレビ朝日となったことから、実現には時間がかかった。
2003・2004年には、経済産業新報社の「3R推進月間」ポスターのイメージキャラクターにもなった[1]。
原作単行本は中国語や韓国語に翻訳出版されているほか、テレビアニメは韓国・台湾・香港・インドネシア・マレーシアでも放送されている。台湾題名は『我們這一家』(母は花媽、父は花爸、みかんは橘子、ユズヒコは柚子)。香港題名は『我們這一家』(母は花師奶、父は花老爺、みかんは花带柑、ユズヒコは花带桔)。韓国題名は『아따맘마(アッタマムマ、「あたしンち」に語感を似せた言葉で特に意味はない)』。
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