ドカベン
『ドカベン』は、水島新司の野球漫画。「週刊少年チャンピオン」で連載されていた(1972年4月24日号-1981年3月27日号)。
「ドカベン」こと山田太郎と岩鬼、殿馬、里中、微笑などの仲間たちを中心とした野球漫画。主な舞台は高校野球である。
連載当初は、山田、岩鬼、サチ子の「花のトリオ」を主軸とした学園漫画をめざしており、鷹丘中学を舞台とした柔道漫画であった。単行本8巻目に至り、舞台を明訓高校に移すに従い野球漫画へ方向転換する。
元々野球漫画として描く計画だったようで、野球をやることへの伏線は最初から張られている。筆者は当時ライバル誌に男どアホウ甲子園で同じく野球作品を連載していたため控えていたと雑誌のインタビューで答えている。
当時魔球などの超人的・非現実的要素の多かった野球漫画にあって、配球の読みなどのリアルなプレーの描写に徹した事は斬新で、躍動感のある水島独特の画風も手伝って野球漫画の新境地を開拓した。球界関係者にもファンが多く、野球漫画の代名詞にして金字塔と言える作品である。
続編に『大甲子園』、『ドカベン プロ野球編』、『ドカベン スーパースターズ編』がある。
コミックは現在も発行中でありいまだ根強い人気を誇る。コミック販売サイト[漫画全巻ドットコム]では[ドカベンセット]なるメガコミックセットが販売されている。
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