魔法少女リリカルなのは
本作は、TVアニメとしての、魔法少女リリカルなのはシリーズの第1作目にあたり、良くも悪くもこのシリーズの流れを決定付けた作品である。
原作となったゲーム「とらいあんぐるハート」のシナリオを担当した都築真紀が本作の全話の脚本も担当したのだが、当初から都築は「ゲームをそのままアニメ化することは難しい」という持論を持っており、また原作の「リリカルなのは」は「とらいあんぐるハート」という土壌があって初めて成立するもので、原作の「リリカルなのは」の部分だけをアニメ化しても上手くいかないと考えていたため、登場人物の設定を流用しただけで、内容についてはオリジナルで行くことに決めていた[3]。また、当初からUHFアニメとして深夜に放送されることは決まっていたため、その時間帯に視聴する層にアピールするため、派手なアクションを取り入れたとも語っている[3]。本来の都築の魔法少女観はとらいあんぐるハート3のヴィジュアルファンブックで語ったように往年の女児向け魔法少女モノのイメージであるが、前述の事情で直球で作ると「魔法少女アニメのパロディ・二次創作」に落ち着いてしまうので、それを避けるために本作ではその基本構造は本質的な骨子以外あえて無視している[4]。
こうして生み出されたTVアニメ「魔法少女リリカルなのは」は、開始後数話は、いわゆる魔法少女アニメのお約束的な展開を見せていたが、ライバルとなるフェイトが登場した辺りから、次第に「魔法バトルアクション」と言うべきものに変容してゆく。
一方で、原作では重要なファクターだった男女間の恋愛というものは本作では極力オミットされ[5]、代わりになのはと、当初敵対する立場だったフェイトという2人の少女の間で、次第に友情が育まれていく様が丁寧に描かれていた。
また、従来は単なる「道具」としてしか描かれないことが多かった「魔法の杖」を、自立判断し英語でしゃべる(しかも担当声優にネイティブスピーカーを起用していた)パートナーとして描いたことも特徴の一つである。
2004年12月に、全13話の放映を終了した「魔法少女リリカルなのは」だったが、翌年2月のファンイベント「リリカルパーティ」にて、早くも続編である「魔法少女リリカルなのはA's」の製作が公式に発表された。
自称・平凡な小学3年生高町なのはは言葉を話すフェレットが負傷し倒れているところを発見、保護する。フェレットの正体は異世界ミッドチルダからやってきた少年ユーノ・スクライアだった。
彼がこの世界に来た理由。それは彼が発掘したロストロギア(異世界に存在した高度な魔法技術の遺産)「ジュエルシード」が散らばってしまったためであった。成り行きから事情を知ったなのはは、ユーノと共にジュエルシードを集め、封印する事を決意した。
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