ふしぎ遊戯
『ふしぎ遊戯』(ふしぎゆうぎ)は渡瀬悠宇による少女漫画作品、また、それを原作としたテレビアニメ。1992年より『少女コミック』(小学館)に連載された異世界ファンタジー漫画。コミックス全18巻。完全版全9巻。文庫版全10巻。略して「ふし遊」と呼び、場合によっては「不思議遊戯」と呼ぶこともある。また、続編である「玄武開伝」と明確に区別する為、「朱青」または「朱雀」とも呼ばれる。
* 本作品は、古代中国の四神や二十八宿などを題材としており、主要な登場人物の名前は、二十八宿から取られている。また、主人公や国名なども五行説に則って命名されている。身体の文字などは里見八犬伝がルーツとなっている。
* TVアニメ:1995年4月6日~1996年3月28日、テレビ東京系列(全52話)。
* CDブック:全5巻(1993年~1996年)。
* 外伝小説:パレット文庫より多数。
* PS2用ゲーム:2008年5月29日にオトメイトより、『ふしぎ遊戯 朱雀異聞』のタイトルにて発売された。
* 2003年より新シリーズ『ふしぎ遊戯 玄武開伝』の連載がスタート。単行本8巻まで(2008年3月)。ドラマCD化及びゲーム化もされている。
* 本の中の世界(非現実世界)と現実世界が交錯する様はネバーエンディング・ストーリーのアジア版といった趣。
* 全シリーズの販売累計は2000万部を超えており、原作連載・アニメの放映終了から10年以上経った今でも、人気の衰えない作品である。
* 完全版の応募者全員サービスはCDブックの声優による復刻版キャラクターソングであった。
中学3年生の夕城美朱と親友の本郷唯は「四神天地書」という書物の中に吸い込まれ、古代中国に似た異世界でそれぞれ朱雀・青龍の巫女となる。美朱は、本の中の世界を守って自分の世界に戻るため、彼女を助ける朱雀七星士とともに力を尽くし、また七星士の一人である鬼宿と強く惹かれ合うようになる。
一方、世界破滅の野望を抱く青龍七星士・心宿は、唯を騙して美朱と敵対させる。唯と美朱はそれぞれの国に点在する七星士を揃え、聖獣を呼び出すべく、旅を続ける。朱雀、青龍を召還するためには、七星士全員と巫女が揃っていることが条件である。しかし、心宿の策略により朱雀並びに青龍七星士は次々に命を落としていく。一度は不可能かと思われた聖獣召還であったが、過去に現れた玄武、白虎の巫女たちが残した神座宝を集めることにより、巫女さえ居れば聖獣を呼び出すことが可能と知らされる。最終的にこの争いを制したのは青龍側であった。儀式を行い、聖獣を召還した唯は、青龍が叶える三つの願いのうち第一の願いで朱雀を封印。さらに第二の願いで美朱を本の世界から追放、唯と美朱は現実の世界に帰還する。
現実世界に戻された美朱と唯のあとを追い、鬼宿も本の世界から現実世界へと現れる。そこでようやく、鬼宿は自分が「本の中の人物」という虚構の存在であり、今までの出来事は自分たちにとっては現実だが美朱と唯には全て現実とは何ら関係のない架空の出来事に過ぎないという事実を知ることとなる。
美朱の兄・奎介と友人・哲也は、四神は願いを叶える代わりに巫女の体を食らうこと、ただし巫女が強い心の持ち主ならばその限りでないことを美朱に告げる。しかし唯の体は既に青龍に蝕まれており、美朱は瀕死の唯を心宿の手から救出する。ようやく心宿の本心に気付いた唯は美朱と和解、最後の神通力で朱雀を呼び出す力を美朱に与え、青龍に食われてしまう。
朱雀を招喚した美朱はその神通力を以って、第一の願いで唯を取り戻した後、第二の願いで青龍を封印。青龍の加護を失った心宿は鬼宿に倒される。世界を破滅から救った美朱は最後の願いを使い、鬼宿と決して離れないことを望む。朱雀は様々な経験を経て心の成長を遂げた美朱の願いを聞き届け、鬼宿は宿南魏として美朱の世界に転生する。尚、アニメでは美朱の最後の願い事は、「闘いによって破壊された街を元通りに戻す事」と原作とは異なり、鬼宿の転生は本当の奇跡とされた。
最終話では最後の決戦ともいえる場面が展開されるが「四神天地書」の世界で起こるのではなく舞台を一気に現実世界へと移し、本から出てきた心宿と鬼宿の壮絶なバトルが当時の新宿新都心で一般市民巻き添えで繰り広げられた。アニメにおけるこのシーンは異世界格闘シーンと現実世界のギャップが相俟ってリアルロボットアニメにおける市街地戦の要素も含むリアリティがあった。
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム