2008年6月17日火曜日

るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-

『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん/ 海外表記:Rurouni KenshinもしくはSamurai X)は和月伸宏による漫画、およびそれを原作としたアニメ、ゲームなどのメディアミックス作品。

『週刊少年ジャンプ』(集英社)誌上において1994年19号から1999年43号まで連載。単行本はジャンプ・コミックスより全28巻。また後に完全版が全23巻で刊行された。「るろうに」とは作者の造語で、漢字表記は「流浪人」。要するに「流れ者」の事である。各話数はそれぞれ「第○○幕」という通し番号になっている。1996年のテレビアニメ化を最初に映画・OVAとアニメ化もなされている(後述)。

明治時代初期の日本が舞台。登場人物や武術の流派は一部を除いて架空のものだが、赤報隊や新選組、そして明治11年(1878年)5月14日の大久保利通暗殺事件(紀尾井坂の変)など、物語の転換点では史実を絡ませている。

「ジャンプで歴史物は受けない(実際にはジャンプでも『花の慶次』がヒットした前例がある)」、「明治時代は漫画にするには難しすぎる」と連載前は編集者に言われたらしいが、その前評判を跳ね返し、人気を博した。登場人物の名前に作者の出身地である新潟県、特に旧越路町を含めた長岡市に関係のある地名や神社の名前が多く使われている。

全28巻の売り上げは4700万部[1] - 5000万部[2][3]を記録しているヒット作で、海外でも絶大な支持を受けている。

本編終了後に後日談的な話として『弥彦の逆刃刀』(完全版に収録)、『春に桜』(公式ファンブック「剣心華伝」収録・完全版に収録)の2作品が読切として存在する。なかでも『弥彦の逆刃刀』は発表時に作者自身が「これで剣心の物語は完結です」と同作がこの話によって正式な完結を迎えたことを語っていた。

剣心の流派である「飛天御剣流」は本作及びそれに付属する読切作品の他に『戦国の三日月』という同作者の読切作品(単行本6巻、完全版10巻収録)にも登場する(ただし、本作の一部の読切も含めて、名称は「飛天三剣流」となっている)。作者は単行本12巻にて両作に繋がりがあるとも読み取れる発言をしている。

なお、「弥彦の逆刃刀」で正式な完結を迎えたと語った作者であるが、後に刊行された完全版のフリートークでは「剣心の物語は終わったけど、クリエイターとして本気で描きたい、いいものが描けると確信できて、なおかつ話が来たときはまた描くかもしれない」と続編への抵抗が薄れていることを感じさせた。

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