2008年6月17日火曜日

らんま1/2

『らんま1/2』(らんまにぶんのいち / ラテン文字表記: Ranma 1/2)は高橋留美子による漫画作品。および、それを原作とするテレビアニメ作品。1987年36号から1996年12号まで小学館「週刊少年サンデー」に連載され、単行本は全38巻刊行。2002年から2003年にかけて新装版が出版された。

水をかぶると女になってしまう高校生格闘家・早乙女乱馬と、その許婚・天道あかねの交流を軸に、家族・友人を巻き込んだドタバタの日常を描いた格闘ラブコメ作品。

物語の都合上、中国語を多用しており、()の中の中国読みをカタカナ表記、日本語訳は後続の「」の中で読む事に統一すべし。

1980年代の週刊少年サンデーを『うる星やつら』のヒットで牽引した高橋留美子の次回作。小学館の期待に応えた大ヒット作となり、国内の単行本コミックス発行部数は約5300万部(『KINO Vol.1』より)。高橋留美子作品ではベストセラーである。

読みきりが中心だった前作とは違い、基本的には中長編が中心だが、たまに読み切りの話もある。本作は格闘シーンが豊富であり、ここが今までの作品と大きく違うところであり、バラエティに富んだ展開が多く、読者を飽きさせない工夫がされている。とくに特徴的なのが、話の内容を問わず読み切りの話以外は、謎解き要素が多い。乱馬などが、相手の技の原理や正体、もしくはその話のキーアイテムの本質を見抜き、なおかつ場合によっては、その克服方法を見出すまでの過程で楽しませようとする、高橋留美子としては新しい展開が多い。このような展開のため、ただ戦っているだけで話が進んでいく格闘漫画とは一線を画していて、このような手法はのちの高橋留美子作品の『犬夜叉』にも引き継がれている。またシリアス一辺倒ではなく、あくまでもギャグ漫画として高橋留美子色を出しつつ展開するという方法をとっている。作者曰く「笑える格闘漫画が基本」と語っている。

1989年にはテレビアニメ化され、現在までに再放送された回数が非常に多く(特にテレビ東京系)現在でも、ケーブルテレビ、スカイパーフェクTV!等のキッズステーションで繰り返し放送されている。

CD、オリジナルビデオアニメ、アニメ映画、ゲームなども多数制作され、どれも人気を博した。

また現在では通例となっているが、本作では声優がキャラクター名義で楽曲を多数リリースした。これは当時としては画期的であり、1990年に発売されたキャラクターソングアルバム『らんま1/2熱闘歌合戦』はその完成度の高さから大ヒットし、第5回日本ゴールドディスク大賞アルバム賞アニメ部門を受賞した。本作以前にも『めぞん一刻』の音無響子など、声優がキャラクター名義でレコード・CDを発売した例はなくはなかったものの、『らんま』では主人公だけでなくサブキャラクターも単独で大量にキャラクターソングを発表したところにそれまでと大きな違いがあったといえる(当時の新聞記事)。

作品完結後も根強い人気を誇り、現在でもネット上には多数のファンサイトが存在している。また日本国外でも人気があり、アメリカ、アジア、ヨーロッパなど世界中にファンが存在する。これは1990年代からアニメが輸出され各国のテレビで放送された影響も大きい。2001年に公開された映画『冷静と情熱のあいだ』では、イタリア国内でのシーンにおいてイタリア語版のアニメがテレビに映っているシーンがあり、エンドクレジットにも記載されている。単行本は2008年現在、少なくとも22カ国・地域で19言語版が出版されており、代表作として高橋の作品では最も多く翻訳されている。また、ノルウェー語訳された初の日本漫画でもある(タイトルは”Ranma1/2”)。

なおエキサイト翻訳([1])において、「英→日」の状態で'Ranma'と入力して翻訳すると、'らんま1/2'となる。

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