ムーミン
ムーミン(スウェーデン語:Mumin、フィンランド語:Muumi)は、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンのムーミン・シリーズと呼ばれる一連の小説および漫画作品の総称。もしくは、同作品に登場する生物の種族名。または、主人公(主要な登場生物)「ムーミントロール」の略称。
妖精のような生物とされており、風貌はコビトカバに似ている。はっきりと描かれていないが体表面には毛が生えており、直立歩行する。ムーミンは種族名であるが、作中で単に「ムーミン」という場合は主人公の男の子「ムーミントロール」のことを指す場合が多い。ムーミントロールは、父のムーミンパパや母のムーミンママたちと一緒にムーミン谷に住んでいるとされる。
ヤンソンは画家でもあり、ムーミンの原型となるキャラクターは小説執筆以前にもたびたび描かれていた。小説として初めて登場するのは1945年にスウェーデン語で著された『小さなトロールと大きな洪水』で、その後ムーミン・シリーズとして知られる計9作品に登場するようになる。
子供向けの作品であるが、小説での雰囲気はけして明るくはなく、不条理な内容も頻繁に登場する。登場人物には哲学的・詩的な発言をするものも多く、子供として描かれているムーミントロールには理解できないという描写がしばしば見られる。
漫画としては、1953年からトーベ・ヤンソン自身の作画によってロンドンのイブニング・ニュースに連載が開始された。途中からは実弟のラルス・ヤンソンが描くようになり、1975年まで作品が発表された。
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