蟲師
『蟲師』(むしし)は、漆原友紀による漫画、およびそれを原作としたアニメ作品、もしくは作中に出てくる架空の職業。「月刊アフタヌーン」(講談社)において1999年から隔月連載中。単行本はアフタヌーンコミックスから第九巻まで刊行されている。
平成15年度文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞、2006(平成18)年度(第30回)講談社漫画賞一般部門受賞、文化庁日本のメディア芸術100選マンガ部門選出。
2005年10月よりフジテレビ系列で、全26話でテレビアニメ化された。文化庁メディア芸術祭「日本のメディア芸術100選」アニメーション部門において新世紀エヴァンゲリオン、風の谷のナウシカ、機動戦士ガンダムなどに続き第6位。
2007年3月に監督大友克洋・主演オダギリジョーによる実写映画が公開された(蟲師 (映画)を参照)。
2008年1月31日にニンテンドーDS用ソフト蟲師 ~天降る里~が発売された。アニメのスタッフが再結集し制作。
本作のタイトルにも入っている「蟲」(むし)は作者の創作であり、我々が一般的に知っている「虫」いわゆる「昆虫」ではない。「蟲」とは、我々の世界でいえば幽霊や妖怪のような存在がそれにあたるが、作者はそれらの怪異を、一般人には見えない「蟲」という存在の生命の営みから起こる現象と捉え、霊能力者を「蟲師」(むしし)という「蟲」専門の医者、かつ研究者、退治者とすることで、これまでに存在した怪談や霊現象を取り扱った物語とは異なる新たなストーリーを創り出している(但し作中世界においても幽霊等の概念は存在する)。
時代設定については、作者自身特に設定はされていないそうだが、イメージは「鎖国を続けた日本」、もしくは「江戸期と明治期の間にある架空の時代」といった所との事。ゆえに作中においては、登場人物は主人公を除いて全員和装をしており、登場する風景も日本の原風景を思い起こさせるようなノスタルジックなものとなっている。
物語の語り方として、必ず人物の回想を用いる点が特徴的である。しばしば、回想の中の人物がさらに回想を始めるといった二重の回想まで行われている。その為、ギンコが行動する時間や行動範囲に収まらず、伝聞による時間・世界も描かれている。
本作は、「蟲師」である主人公ギンコが「蟲」により引き起こされる様々な謎を解き明かしていく物語であり、基本的に一話完結で物語が構成されている。
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